「○」 東京招致、崖っぷちか?

「○」 <五輪招致会見>「汚染水」説明足りぬ 海外メディア厳しく

毎日新聞 9月5日(木)10時51分配信

 【ブエノスアイレス藤野智成、小坂大】2020年夏季五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会を7日に控えた4日、東京招致委員会が当地のホテルで国内外向けに開いた記者会見では東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題への懸念が相次いだ。竹田恒和理事長(日本オリンピック委員会会長)は「問題ない」の一点張りで切り抜けようとしたが、海外メディアからは、「説明不足」との厳しい受け止め方が目立った。

 「多くの質問が繰り返されたのに、竹田理事長は詳細を明かすことを拒んだ」と指摘したのは、会見に出席し、「福島の事故への懸念は」と切り出した英国を拠点とする五輪専門メディア「インサイド・ザ・ゲームズ」。竹田会長が「完全に安全です」「全く問題ない」と繰り返した姿勢に厳しい見方を示した。

 会見は東京開催が果たす経済的な効果などを主要議題に据えていたとはいえ、同席したトヨタ自動車名誉会長の張富士夫評議委員(日本体育協会会長)が、アジアのスポーツ市場が急速に成長していることを説明して「東京五輪はビジネスチャンスになる」と強調したことも、ロイター通信には「招致の失敗につながりかねない汚染水問題から目をそらすために、経済力を強調した」と報じられた。

 会見で出た質問6問中4問が汚染水絡み。竹田会長は、最後には英語から日本語に切り替えて対応におわれた。米国拠点の五輪専門メディアのベテラン記者は、毎日新聞の取材に「どの都市も懸念を抱えている。7年後のことを決めるのだから懸念はない」との印象を語った。

 現地入りしている東京招致委関係者は「大丈夫。そのために政府は(汚染水対策費に)470億円を投入すると言っているんだし、政治家が説明に来るんだから」と。7日の投票に先立つ最終プレゼンテーション(招致演説)で、安倍晋三首相が説明を尽くせば、乗り切れるとの見方を示したが、表情は険しかった。


猪瀬都知事一行は、五輪の東京招致に自信を見せているようだが、世界の目は甘くないことを、もっと自覚すべきだろう。

福島の汚染水漏れは未曽有の深刻な問題であり、政府が470億をつぎ込むと発表した対策も即効性に乏しく、凍土壁など完成は来年度の予定であり、本当にできるのか、効果があるのかさえはっきりしないものだ。

この汚染水漏れ対策さえ、事故収束のためよりも、五輪招致のためにあわてて発表した感が否めない。

震災復興を五輪招致の口実にしながら、本当に苦しんでいる被災者のことは東電まかせでほったらかし、原発事故収束の目途もまったく立たない中で、東京は安全と強弁して五輪招致にうつつを抜かす猪瀬一味に、IOCのきついお仕置きを期待する。

最終プレゼンで、安倍総理が何か失言なり失態を演じてくれれば、言うことなしだが。

五輪招致よりも先に、やるべきことをやれ。

 
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