福島第一原発、吉田元所長死去。

「×」 <福島第1原発>吉田元所長が死去 事故時に現場対応
毎日新聞 7月9日(火)16時44分配信

 東京電力福島第1原発事故の際、収束作業を指揮した元所長の吉田昌郎(よしだ・まさお)さん=執行役員=が9日、食道がんのため東京都内の病院で死去した。58歳。葬儀は未定。

 大阪府出身。東京工業大大学院で原子核工学を専攻し、1979年、東電に入社した。本店原子力設備管理部長などを歴任。一貫して原子力の技術畑を歩いた。2010年6月に第1原発所長に就任した。

 11年11月中旬、健康診断で食道がんが見つかり、12月1日付で所長職を退いた。その後、体調が回復し復帰の意向を周囲にもらしていたが、12年7月に脳出血で倒れ、自宅療養を続けていた。吉田さんの事故後からの被ばく線量は約70ミリシーベルト。東電広報部は「担当医の診断の結果、死去と被ばくとの直接的な関係はない」としている。

 吉田さんは事故直後の11年3月12日夜、本店幹部が1号機への海水注入を中断するよう指示したのに対し、独断で注入を継続。中断すれば1号機の燃料溶融がさらに進行した可能性があり、その判断が評価された。官邸から現地に乗り込んだ菅直人元首相は自著で、格納容器の圧力を下げるベント(排気)作業が難航していた際、吉田さんが「決死隊を作ってやる」と決意を述べたことを明らかにしている。

 東電の広瀬直己社長は9日、「持ち前の明るい大きな声で陣頭指揮をとる姿に出会えることを心待ちにしていたさいが、無念でならない」とのコメントを発表した。【神保圭作、中西拓司】


福島第一原発の、吉田元所長が亡くなった。

あの悲惨な原発事故において、もし、吉田所長が海水注入を止めていたら、ベントをできなかったら、どれほど被害が広がったかと思うと、戦慄を覚えざるを得ない。

しかし、吉田所長ひとりの判断が、これだけ結果に重大な差をもたらすということは、それだけ東電の防災対策がずさんだったことの裏返しだろう。

吉田所長の行動は称賛されてしかるべきだが、彼を英雄視することによって、彼が命を懸けて守った原発を存続させようというような動きが出てくるのなら、それを許してはならない。

彼の死が、被曝とは直接関係ないと言われるのは予想通りだが、原発事故がなければ、彼が死ななかったのは確実だろう。

彼の命を奪ったのは原発事故であり、必然的に事故の危険性を内包し、いったん事故を起こせば取り返しのつかない原発というものをなくしていくことが、彼の死に報いる唯一の方法ではないのだろうか。

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