引っ込め!竹中。

【怒】 ほぼ毎日聞いているNHKラジオの「私も一言!夕方ニュース」だが、先週金曜日の放送を聞いて驚いた。

番組のテーマの一つ「ひと山越すか 金融不安」の解説に、こともあろうに竹中平蔵が出てきたからだ。

腹が立ったのですぐに別の番組に変えてしまったが、ちらっと聞いたところでは、「サブプライムローンは悪くないのだが、バブルになってしまったのが悪い」というようなことを言っていた。

まったくよくこんな無責任なことが言えたものだ。



先日読んだ町山智浩の「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」という本に、アメリカの住宅バブルとサブプライムローンについて分りやすく書いてあったので、少し引用してみる。





(前略)

'00年にITバブルが崩壊し株式市場が暴落した。政府は景気活性化のために金利を史上最低レベルに引き下げた。ローンの金利も下がったので住宅購入ブームが始まった。マイホームを求める人だけでなく、株に代わる投資対象を求める人々も住宅市場に殺到した。

(中略)

このゴールドラッシュに参加できない低所得者層は臍(ほぞ)を噛む思いをしていた。

ウチ(町山氏)は'00年、カリフォルニア州オークランドにコンドミニアムを買ったが、ローンの審査は厳しかった。預金残高や年収証明、クレジット履歴だけでなく、ガス水道電気などの公共料金の過去3年間にわたる支払証明書、妻の会社の上司の手紙まで要求されて、何軒もローン会社に断られて、やっと貸してもらえた。

ところが'02年から住宅ローンのハードルが急激に低くなった。年収400万でも4000万円のローンが組めるようになった。ローン業者はあの手この手で彼らを取り込み始めた。

(中略)

このデタラメな貸付のウラでは、投機筋が動いていた。ITバブル崩壊後、投資銀行は住宅バブルをターゲットにした。住宅ローンをデリバティブとして証券化したのだ。そして住宅ローン業者に「どんどんローンを発行すればいくらでも買うぞ」とけしかけた。需要があるからローン業者はデタラメに貸しまくった。投資銀行は、リスクの高いローンを細かく分散させて他のローンに混ぜて「薄くして」売った。それが世界中に広がった。



ケイシー・セリンもサブプライムに乗った一人だ。

(中略)

セリンはまずサクラメントに36万ドルの家を買った。自己申告ローン、またの名を「ウソつきローン」のおかげだ。さらにわずか1年ほどの間に7軒の家を購入した。これを次々に高く転売すれば億万長者になる。無から富を生む、まさにわらしべ長者だ!

ところが既にバブルは終わっていた。やっと3軒は売れたが、買値よりも安く叩かれ、残り5軒は銀行に差し押さえられた。セリンは破産の一部始終をブログで公開した。人々は、無一文のガキに総額2億円以上も貸し付けたローン業界に呆れた。

ブッシュ政権と共和党は金融業会を野放しにしていたが、'06年の秋に議会を制した民主党がようやく法律で無茶なローンを規制しようと動き始めた。遅すぎるよ!

サブプライムの借り手は全体の30%以上もいて、すでに多くが返済できずに家を差し押さえられた。

(後略)




という訳だ。

竹中氏と言えば、規制緩和、市場野放し論者だ。

その新自由主義によって金融危機が発生したのに、その犯人側にいる人間に解説させるとは、NHKはいったい何を考えているのか。

明日、番組に抗議のメールをするつもりだ。



「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」は、紹介した部分以外も非常に面白くてオススメです。

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コメント

No title

自滅した市場原理主義の残党が今なお徘徊している。
残党の代表格を野放しにするどころか、公器の解説をさせるのは、やはりこの国の異常である。

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