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通訳も対米従属。
【哀】 今日の植草一秀氏のブログに、洞爺湖サミットに先立つ日米首脳会談後の共同記者会見でのハプニングについて書かれていた。
福田総理が同時通訳のイヤホンを使用していなかったために、ワシントンポスト紙記者の質問に的外れな答えをしてしまったことを挙げ、国際会議における通訳の重要性を指摘していた。
ここで、以前読んだ、ロシア語通訳で作家の米原万理さんの文章を思い出した。
多くの国が集まる国際会議での通訳は、発言者の言葉を直接他の国の言葉に通訳するのが普通だが、日本だけは例外なのだと言う。
どういうことかというと、日本語を他国語に通訳する場合は、一旦日本語を英訳し、それをドイツ語なりフランス語・ロシア語に訳すのだと言う。
同じように他国語を日本語に訳す場合も、ドイツ語やフランス語・ロシア語を一旦英訳してからそれを日本語に訳すそうだ。
常に英語を介してしか、他国とのコミュニケーションが取れないシステムになっているというのだ。
同時通訳では発言者の言葉をすべて直訳するわけではなく、意味が変わらない程度に意訳しなければ話す速度に追いつけない。
その意訳の過程で英語的発想が介入するのは、他国と正確なコミュニケーションを取る上で大きな障害となるのは、自明のことだろう。
政治的には対米従属一辺倒の日本だが、通訳の面までも英語に従属しているというのは、なんとも情けない話ではないか。
一日も早く、直訳のシステムが取られる事を望むものである。
(すでに変更されていたら悪しからず。)
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